2006年12月25日

★弁護士会に会派が生まれる日?★

 弁護士は,基本的に都道府県ごとの「弁護士会」に所属していますが,弁護士会の中に,さらに「会派」があることが多いって知ってますか? 

 弁護士が100人以上いる弁護士会の場合,どこまで公式のものか非公式のものかは別として,会派というか,派閥のようなものがあることが多いです。普段から積極的に勉強会やレクリエーションをやっている会派もありますし,単に会長選挙のときだけ集って意思統一するような会派もあるようです。
 筆者の県では,筆者が修習生のころはまだ弁護士が50人もいませんでしたから,会派はありませんでした。会長選挙といっても,任期が1年なので,基本的には年功序列で必ず全員が1度は会長にならなければならないのが事実上の慣習だったので,会派の必要性はなかったのかもしれませんね。
 でも,弁護士が増え続けて,今ではもう約70人です。このままなら,近いうちに100人を突破して,会長選挙も本当の意味での選挙になるかもしれません。そうすると,いつの間にか,筆者の県でも会派というかグループのようなものができあがってくるのかもしれませんね。

 代々村一番の長老を村長にするのが当たり前だった村社会から,選挙で長を選出する民主型社会へ。弁護士会という超狭い世界ながら,今後そういう変動の時期を垣間見れるかもしれないのは,ちょっと楽しみでもあり,不安でもありますね眼鏡
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2006年12月21日

★最近の新人弁護士のお財布事情★

 最近,司法試験の合格者数が急増し,弁護士になろうとする人が増えたことにより,弁護士事務所への就職事情が,ごく一部の大事務所を除き,完全に買い手市場になっています。それに伴い,小規模事務所の新人弁護士の初任給が,かなり下がっていて,大卒初任給と同等かそれに毛が生えた程度の人もいるようです。
 それでも,「大卒初任給よりいいのであれば,別に十分じゃん」と思うかも知れませんが,実は弁護士ってほかにいろいろな出費があるので,極貧新人弁護士もちらほらいるようです。さて,大卒新卒サラリーマンと異なり,どんな出費があるのでしょうか?

@弁護士会費が高い
 弁護士である以上,県の弁護士会と日弁連に会費を払わなければなりません。多いところでは会費が月10万円弱もあり,非常に大きい出費です。

A保険・年金の自己負担
 小規模事務所では,社会保険や厚生年金はないことが多く,自分で国民年金や国保に入らなければなりません。サラリーマンの厚生年金だと,事業者負担分もあるので,負担は少し軽くなるわけです。

B交際費がかかる
 付き合い等の飲み会の出費が結構かかったりします。また,たくさんの修習生を連れて飲みにいくと,後で財布がすっからかんになったりします。

C家族がいる
 出費が多くても,単身ならまだいいのですが,受験時代やその前に結婚をされて扶養家族がいる新人弁護士も少なくありません。新卒サラリーマンだと,まだ単身の人がほとんどですものね。

 などなど,事務所によっても大きく異なりますが,やはり出費の額も福利厚生も一部上場企業の方が小規模弁護士事務所よりもはるかに好環境なので,大卒初任給と同程度の給料の新人弁護士は,正直大変なんだろうなあと思います。ちなみに,筆者の場合,弁護士会費が事務所負担で,さらに厚生年金に加入してもらっているので,かなり恵まれているのかもしれませんね目
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 07:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 弁護士

2006年12月18日

★サラ金弁護士に転職希望?★

 筆者が受けていたころの司法試験は,合格率が数%しかありませんでした。ところが,ロースクールが始まり,今年初めて行われた新司法試験によって,合格者数がこれまでの2〜3倍にも増加しました。
 さて,弁護士になる人が増加することによって,これまでになかった求人も出てきているって知ってますか?

 インターネットで,「転職 弁護士」などの言葉で検索すると,いまや弁護士向けの転職情報も探すことができます。で,弁護士の転職と言っても,つい2,3年前までは当然別の法律事務所に行くのが当たり前だったのが,今では○○ファイナンスとか,××クレジットなどと言った,消費者金融業者の弁護士向け求人情報が出てきます。
 いくら定型的な過払い金返還訴訟とはいえ,外部の弁護士に依頼すれば,何十万円と着手金や報酬がいるでしょうから,300万とか400万とかの年収で弁護士を雇ってしまえるのであれば,その方がずっと安く済む,ということなんでしょうね。

 でも,司法修習を終えてすぐの新人弁護士が,そのような特定の訴訟しかしない会社の企業内弁護士になってしまうと,将来その会社を辞めたときに,他の仕事が全然できない弁護士になってしまうのではないかと疑問を感じてしまいます。いろんな雑多な事件をしつつ勉強させてもらえるという,一昔前のいわゆる町弁のイソ弁という立場(筆者もそうですが)は,これからは就職難の修習生からうらやましがられる立場になるのかもしれませんね犬
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 07:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 弁護士

2006年12月15日

★弁護士になっても判例って勉強するの?★

 裁判の判決例のことを判例と言います。裁判は全国各地で行われていますから,常にどこかで重要な新しい判例ができている可能性があるわけです。法律的に重要な判例などについては,司法試験受験時代にみっちり勉強をするわけですが,さて,弁護士になってからは,新しい判例について勉強することはないのでしょうか?

 まず,受験時代の場合,ある程度判例を網羅的に勉強しないと合格できにくいわけですが,弁護士の場合,事件に必要な範囲でだけ判例を調べれば足りると言えば足ります。ですから,ネットを通じての判例検索システム等さえあればOK,それ以外には特に判例を勉強はしない,というスタンスの弁護士も結構いると思います。
 でも,重要判例については,ある程度網羅的にチェックをしないと,新しい知識としては身に付かないのも事実です。ですから,「判例時報」「判例タイムス」といった,重要判例を乗せた雑誌を継続的に購入している弁護士も多いです。ただ,それらの雑誌を軽くでも目を通しているのか,それとも単に本棚の肥やしとなっているだけなのか,微妙な気もしますけどね。

 なかなかまとまった時間が無いなか,一人で判例誌を読むのは大変なので,ゼミのような勉強会を定期的に開いて弁護士同士で読み合わせをやっていることもよく見かけられます。結局のところ,最新の法律知識を得ていくためには,弁護士になってからも,しっかりと判例を勉強すべきということなんでしょうね本
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2006年12月11日

★法律家の季節感★

 社会人にとって,季節を感じるときってどんなときでしょうか? 窓から見える桜が満開のとき,新入社員が入ってくる時期,忘年会の季節…などいろいろあるかもしれません。
 さて,弁護士,裁判官,検察官の場合,どんなときに季節を感じるのでしょうか?

 まず,弁護士,特に地方の町弁について言えば,何月になると異動があるとか,何月になると事務所に新人が来るとかいうことがありません。また,仕事自体も,あまり季節によって量や内容が変動するわけではないので,行事や仕事の中身で季節感を感じることはあまりありません。それよりもむしろ,裁判所に行ったり接見に行ったりといろいろ外を歩き回ることが多いので,もうコートを着なくてはならないから冬だなあとか,雨が多いし梅雨だなあとか,そういった直接の季節の変化を感じることは多いです。
 これに対し,裁判官や検察官の場合,通勤以外はほとんど建物の中にいて,昼間に仕事で外を歩き回るということがありません。その代わり,どちらも3年に1回くらいの割合で転勤がありますから,転勤の多い4月や10月になると,季節を感じたりするのかもしれませんね。

 ちなみに,裁判所も検察庁も,節約のため,5時半くらいを過ぎると部屋の冷暖房が止まってしまうところが結構あるようです。そのため,残業の際に,卓上扇風機を回していたり,使い捨てカイロを大量に購入していたりしている方も結構いらっしゃるようです。
 そういう意味では,部屋の中で仕事をしていても,直接季節を感じていらっしゃるのかもしれませんね晴れ
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 法律関係

2006年12月08日

★町医者と町弁の違い PART1★

 町弁として仕事をしていると,町医者と比較されたりすることがたまにあります。確かに,町医者は体の不具合を治す専門家,町弁は法的なトラブル等を解決する専門家として,似ている点はあるのかもしれません。
 さて,実際に町弁をやっていて,町医者とは異なるだろうなあという特徴として,どういう点があるのでしょうか?

@診療義務の有無
 町医者の場合,医師法19条1項により,患者さんが診療をして欲しいと言っている場合,正当な理由がないと拒否できません。つまりは,自分の言うことをなかなか聞いてくれない,信頼関係を築くのが難しい患者でも,ヤクザの患者さんであっても,原則として断れないのです。すなわち,町医者はお客を選ぶことができません。
 他方で,町弁は,受任義務はないので,信頼関係を築くのが難しい相談者の事件は,丁重にお断りすることができます。また,自分がやりたいと思えば,悪徳業者の弁護もできるし,やりたくなければ,そのような業者は断ることもできます。つまり,町弁はお客を選ぶことができます。
 たまに,病院の医師や経営者側の方の相談などで,「他の患者に迷惑な行為ばかりをする患者がいる。診療拒否できないか」という相談がありますが,そういうのを聞くと,お医者さんは大変だなあと思っちゃいますね。

A保険の有無
 町医者の場合,治療費や診察費は原則健康保険が適用されるので,全額を患者に請求しなくて済みます。たとえば3割だけが患者に請求する額であり,あとの7割は健康保険から出るわけです。
 それに対し,町弁の場合,全額を依頼者に請求しなければなりません。開業医も,開業弁護士も,それぞれ看護婦・事務員や,勤務医・イソ弁を雇ってこれらの給料を払ったり,医療器具やOA機器などの費用がかかるので,ランニングコストは非常に高いです。弁護士の場合,それらをまかなえるだけのお金を全て依頼者に請求しなければならないので,依頼者からすれば割高感があるわけです。
 ただ,医療費は保険制度があるため,金額には一定の制限がありますが,弁護士費用は各弁護士が自由に決めることができます。「うちはスゴ腕の弁護士ばかりだから,報酬は高いよ」なんてこともできちゃうわけですね。

 というわけで,町弁と町医者を比べると,いろいろと似ているところや違うところがあるようです。また,気が向いたら,PART2を書こうと思います病院
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 15:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2006年12月06日

★弁護士も師走は大忙し?★

 年末になると,筆者のいるような地方でも,何となく世間が慌ただしく感じることがあります。筆者が働いていた会社では,百貨店の初売りが1月2日からで,ブラジャーセールをするものですから,大晦日に百貨店が閉店してから,百貨店担当の営業マンはひたすらブラジャーをハンガーにかけたりしていました。
 さて,弁護士も,年末はやっぱり忙しくなるものなのでしょうか?

 一般的な結論から言えば,弁護士は年末だからと言って仕事が増えるわけではありません。むしろ,年末年始は裁判所が休みで裁判期日が入らないので,なかなか終わらずに溜まっていた仕事を一気に片づけるチャンスでもあったりします。
 では,筆者の場合どうかと言うと,12月はいつにもまして飲み会が続きます。手帳を見ると忘年会ばかりです。筆者は,おそらく同期の弁護士の中でもそれほど仕事をしていない方で,平均的にみればふだんは夜8時までには仕事を終えていますし,土日もほとんど遊んでいます。でも,12月の場合,たとえば平日が週4日飲み会で5時半に事務所を出るとすると,残業ができるのは1日しかないわけで,必然的に飲み会のない日の帰りがめちゃくちゃ遅くなったり,土日も仕事をしなくちゃいけなくなるんですよね。だから,筆者にかぎっていえば,年末は忙しいなあというイメージがあります。

 ま,最近だんだん午前様だとお酒が次の日に残るようになってきて,飲んだ翌日の午前中は仕事がはかどらないので,ますます仕事がたまっちゃうんでしょうね。ちなみに,弁護士がみんな飲んでばっかりとか忘年会だらけというわけでは決してないので,お酒が飲めない受験生のみなさん,心配しないでくださいねビール
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士