2007年01月30日

★弁護士と育児休暇★

 出産をしても働き続けようと考えている女性にとっては,勤務先に育児休暇制度があるかどうかは,とても重要なことでしょう。最近の大企業では,男性でも育児休暇がとれるようになってきています。
 さて,弁護士,特に地方の町弁になる女性にとって,育児休暇のような制度はないのでしょうか?

 もちろん,就職する事務所によって異なりますが,育児休暇のようなものをおおっぴらに認めている地方の弁護士事務所はまだほとんどないのが現状でしょう。
 そもそも,地方の弁護士事務所は,ほとんどが零細企業ですから,育児休暇をとる弁護士の代替要因をすぐに確保することができません。また,弁護士登録をしている以上,仕事をしているしていないにかかわらず,毎月何万円もの会費を支払わなければなりません。さらに,町弁の仕事は,必ず依頼者のいる仕事なので,依頼者にとってみれば,連絡がとりたいときに電話をしても弁護士が育児休暇中でいないのでは大変困るわけです。
 ということで,いわゆる雇われのイソ弁が育児休暇をとるというのは,大変難しいのが現状でしょう。出産の期間等,短期間だけ休み,あとは保育園に預けるか,しばらく完全に休業(弁護士登録もいったん辞める)して,子どもが大きくなってから,知り合いの事務所で再び弁護士をするとか,そういうことも考えなければならないんでしょうね。

 でも,弁護士の仕事って,依頼者と連絡がしっかり取れるのであれば,自宅でもできない仕事ではありません。今後,育児期間中は自宅で仕事をしてよいとか,パートタイマー的な弁護士でも構わないとか,色々な事務所が出てくれば,女性の弁護士も育児をしやすい環境になるのかもしれませんね猫
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年01月25日

★裁判映画と現実はそう違わない?★

 先週末,周防正之監督の映画,「それでもボクはやってない」を見に行ってきました。筆者は,基本的に,裁判関係の映画をプライベートで見るのは好きではありません。素直に楽しむことができず,変なところにツッコミを入れてしまったりしちゃうからです。でも,今回は,弁護士会の模擬裁判の際に,他の弁護士さんや裁判官の方から,「見に行ったらいいよ」と言われたので,ちょっと見にいってきました。
 さて,町弁である筆者から見て,「それでもボクはやっていない」は,どうだったのでしょうか?

※以下ネタバレ注意※
 確かに,さすが周防監督が数年にもわたって研究されただけあって,とてもリアルなストーリーに再現されていました。裁判官も弁護士も検事も何人か出てきますが,皆,「ああ,こういう人いるよなあ」という感じで,全くフィクションの映画だという違和感はありませんでした。
 でも,リアルで脚色がなさ過ぎて,映画としての面白味的には,???という感じがしたんですよね。まあ,『裁判の真実を暴く!』って感じのドキュメンタリーとしてはとてもよくできていると思います。ただ,作られた小説的な感動を求めている人とか,フジテレビでよく宣伝しているから見に来てみた,って感じの人からすれば,何のオチもなく,また,ここが見所!って感じの起伏があまりないので,つまらなく思えるかもしれません。ほんと,普通裁判ドラマとかって,弁護人は弁護人らしく,裁判官は裁判官らしく,少し大げさに脚色していることが多いのに,それが全くなく,現実の裁判を傍聴しているかのようでした。ま,たぶんそれがあの映画のすごさなんですけれどもね。

 結論から言えば,あの映画をみて,裁判のイメージをつかんで,一度法廷に傍聴に来てください,って感じでしょうか。筆者も,ぜひ役所さん演じるような,かっちょいいベテラン弁護士になっていきたいなあと思いますね映画
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑談

2007年01月22日

★模擬裁判は儲けにならない?★

 裁判員制度の実施に向けて,この週末,検察庁,裁判所と合同で,模擬裁判があり,筆者も弁護人役として出席してきました。裁判所は裁判官と運営のための事務官さんたち,検察庁も,検察官だけでなく,調査等のために事務官や,高等裁判所からも見学に来ていらっしゃいました。他方で,弁護士は,出席する弁護士と,関係する委員会の弁護士数名だけです。
 このような違いはどこからくるのでしょうか?

 そもそも,検察庁で言えば検事も事務官もともに検察庁の職員で,公務員です。また,裁判官も書記官も,ともに公務員です。他方,弁護士事務所の事務員は,ボスが個人的に雇っている労働者です。イソ弁も,ボスが雇っている弁護士にすぎません。
 以前の模擬裁判の際に,筆者が必死にパワーポイントの画面を作っていたら,検察官から,「えっ,そんなものまで弁護士さん自身が作るんですか? 事務員に作ってもらえばいいじゃないですか。うちらですら全部事務官がやっているのに。弁護士さんの場合,事務員を好き勝手に使えるでしょ?」というようなことを言われ,唖然としました。模擬裁判なんて,いってみれば個人の弁護士がボランティア活動的にやっているものなので,イソ弁が自分の模擬裁判のためにボスの事務員さんに仕事をやらせるなんて,少なくとも筆者の周りの町弁ではありえません。
 結局のところ,検察庁や裁判所の場合,模擬裁判といえども公式の行事なので,もちろん出勤扱いになるし残業代も出ます。公式な仕事である以上,事務員にも仕事を頼めるわけです。他方,弁護士の場合,模擬裁判は事務所にお金になるわけではないし,むしろ事務所の仕事を丸1日休んでやるので,事務所のボスからすれば損でもあるわけです。そのような模擬裁判のために,ボスが雇っている事務員さんを使うなんて,できないのは当然なんですよね。

 ま,模擬裁判という無償の行事でなくとも,イソ弁−事務員さんの関係と,検事・裁判官−事務官の関係は,色々と違うように思えます。また,機会があれば,続きを書いてみますね本
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 法律関係

2007年01月16日

★スゴ腕の弁護士は存在するか?★

 友人と話をしていたりすると,たまに,「誰かスゴ腕(すごい能力をもった)弁護士知らない?」みたいなことを言われることがあります。さて,スゴ腕の弁護士って,はたして存在するのでしょうか?

 フィリップ・コトラーというマーケティングの権威の学者の著書にも書いてありますが,弁護士って,医者と並んで,その実力が顧客(依頼者)にとってはわかりにくい商売だそうです。依頼する前はもちろん,実際に事件を依頼して解決してもらったあとでも,果たして弁護士の腕がよかったのか悪かったのか,一般人にはわかりにくいそうです。その対極が美容師で,仕事をしてもらった後,一般人でも出来映えがよかったか悪かったかわかるので,美容師は顧客から見て腕がよいか悪いか判断しやすい商売だそうです。
 確かに,弁護士って,裁判に提出する書類がどれだけ優れているか,状況判断がどれだけ的確か,法律知識がどれだけ優れているか,などといったことは,顧客に伝わる機会があまりないような気がします。難解な法律問題を含む事件に挑戦し,裁判所で高度な議論を書面で交わす弁護士よりも,簡単な事件ばかりを受け,「大丈夫。私に任せなさい」と依頼者を安心させ,事務員さんに任せて定型的な処理をさせている弁護士の方が,依頼者からは信頼を得ていたり,たくさんの顧客がいて儲かっているということはよくあります。
 そういう意味では,スゴ腕の弁護士って,どういう人を指すのか,すごく難しいんですよね。法律論に長けた弁護士をスゴ腕の弁護士として紹介するよりも,法律論はたいしたことなくても,依頼者に対する人当たりのいい弁護士を紹介した方が,喜ばれることも十分ありうるわけです。

 ま,依頼者に対する人当たりもいいし,裁判所に提出する書面の内容もしっかりしている,という弁護士が,あえて言えばスゴ腕の弁護士なのかもしれませんね。でも,実は弁護士って,他の弁護士が依頼者にどのように接しているのか,他の弁護士がどんな書面を書いているのかはわからないので,スゴ腕の弁護士がいるのかどうかを聞かれても,よくわからないんですけれどもねドコモポイント
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:29| Comment(5) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年01月12日

★弁護士の友人には相談しにくい?★

 あなたは,昔から仲のよい友人が弁護士をしていたとしたら,自分が法律問題にぶつかったとき,その友人の弁護士に相談しますか?

 ふつう,大きな問題が起きたのなら,やはり自分自身が信頼できる弁護士に相談したいでしょうから,その友人の弁護士に相談をされる方が多いと思います。交通事故にあって損害賠償請求をする場合等なら,それで特に問題はないでしょう。
 でも,破産や離婚の場合はどうでしょうか? 法律相談に行くと,自己破産の相談の際に,たまに,「同級生が弁護士をしているけど,恥ずかしいから彼には相談できない」という話を聞くことがあります。また,離婚でしかも浮気をしたかどうかで争っている場合などは,裁判の準備のために,私生活の内容等まで深く聞かなくてはならないことも多々あるので,友人に全てを洗いざらいに話すのは,かえって気がひけるという方もいらっしゃるのでしょうね。

 ちなみに,弁護士側からみて,親しい知人の離婚や破産を受けるのが嫌かどうかというのは,人それぞれなんでしょうね。ただ,親しい知人の場合,正規の報酬をなかなか請求しにくい場合が多いのかもしれませんねふらふら
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年01月09日

★町医者と町弁の違い PART2★

 年末年始に大学時代の友人たちと飲むと,よく,「専門は何?」と聞かれます。正直言って,筆者の場合,こういう分野の事件が比較的多いとか,どういう分野の事件は積極的に勉強しているとかはあるものの,専門といえる分野はありません。
 さて,町医者と町弁,専門分野のあるなしでは,どう違うのでしょうか?

 まず,同じ点として,いわゆる過疎地域になればなるほど,専門分野はあいまいになりやすいと思います。離島で医師が一人しかいないのに,「私は脳神経外科が専門ですから風邪や外傷は診察しません」なんて言われたら,不便だし,医師の方も患者が来ませんよね。弁護士も同様で,都会なら,交通事故専門とか,離婚専門でも事件数が多いのでやっていけるでしょうが,地方では,そもそも特定の事件だけでは事件が足りないですし,また,弁護士が少ないので,それでは需要にも全く応じられないわけです。ですから,弁護士も,地方に行くほど,特定の事件を専門にやっている弁護士は少なくなる傾向にあります。
 他方,異なる点として,弁護士の場合,医師ほど分野が明確に別れているわけではありません。大都市の巨大事務所が扱う,渉外業務とか巨大企業のM&A等と,町弁が扱う事件では確かに分野が全く違います。でも,地方の町弁が扱う訴訟事件の場合,交通事故でも,境界争いでも,遺産相続でも,離婚でも,全て民法の条文を原則として,一定のルールに従って裁判所で紛争を解決するものなので,弁護技術的に,特定の事件を専門的に扱っている方が弁護技術が優れている,などということはなかなか言いにくいと思います。ですから,町医者の場合,たいてい,看板等に診療分野(内科・小児科など)が書いてありますが,町弁の場合,あまり分野を限定しないことが多いわけです。

 というわけで,筆者の友人のみなさん,筆者が専門分野を答えないからといって,不安にならないでくださいね。絶対に取り扱えない分野(筆者は外国語は無理!)を除けば,たいていの分野は対応できると思いますからね目
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年01月04日

★あけましておめでとうございます★

 新年明けましておめでとうございます。昨年当ブログをごらんになってくださったみなさん,今年もよろしくお願い致します。

 このお正月は,年末から年始にかけて,沖縄の久米島にダイビングに行ってきました。筆者はスノボもしますが,スノボの場合,元々の知り合いと行ったり,妻と2人で行ったりなので,新たな知り合いが増えることはありません。でも,ダイビングの場合,初めて会う方々とチームを組んで潜るので,新たに知り合いを増やすことができます。特に,今回お世話になったダイビングショップでは,潜った後,夜に久米仙(泡盛)を飲みながら,一緒に潜ったメンバーで宴会兼ログ付けをするので,みんなかなり仲良くなりました。ひょんなところから,お医者さんの知り合いができたり,お花屋さんの知り合いができたり… 仕事の付き合いがらみではなく,純粋に趣味でつながる友達が増える機会ってなかなかないので,楽しいものですね。

 今年も,仕事も趣味もしっかり両立させて,充実した1年にしていきたいと思います。ブログもそれなりに更新させていきますので,どうぞごらんになってくださいねわーい(嬉しい顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談