筆者の県のような,裁判官の少ないところでは,「A裁判官は刑が重い」とか,「B裁判官は軽い」とかいう噂がよくまわっているようなんですが,裁判官によって,刑って違うものなんでしょうか?
結論から言うと,確かに,裁判官によって,微妙に違うところはあるとは思います。それは,人間が裁く以上,当然ともいえるでしょう。たとえば,情状証人として被告人のお母さんが出てきて,泣いてばかりで話にならないような状況だったとき,そのお母さんについて,『泣いてばかりで,あれでは被告人を監督なんてできない』とみるか,『あれほどまでに被告人のことを思うのなら,今後の監督が期待できる』とみるかは,裁判官によって違うんじゃないかと思います。
ただ,刑事事件って,全く同じ事件ってほんと無いんですよね。同じ1万円のものの窃盗でも,前科前歴の有無,犯行態様,被告人の普段の情状,被害者の属性,反省の態度…など,様々な要素が複雑に絡んで量刑って決まります。ですから,たとえば少し刑が重いと感じても,果たして,その裁判官だけが重いのか,他の裁判官でも同様の刑なのかを,きちんと確かめる方法ってないんですよね。
結局のところ,裁判官によって微妙に違うことはあるだろうけれども,ある裁判官だけが突出して重い,なんてことはないし,そもそも確かめる方法が無い以上,そんなことを気にしても仕方ないんですよね。
ですから,被告人から,担当の裁判官は刑が重いかどうか聞かれても,筆者はたいてい「裁判官によって刑がそんなに変わるもんじゃないよ」と答えるようにしているんですよね









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