2007年04月23日

★いきなり独立する弁護士が増えている?★

 昔は,弁護士と言えば,3年くらいイソ弁として修行を積んだら独立して自分の事務所を構える,と言うパターンが多く,また,場合によっては,修習後,すぐに独立して事務所を構える方も少なからずいらっしゃったようです(特に地方の場合)。
 ところが,弁護士の人数が増えてきて,いきなり独立しても経営的に不安があるということで,筆者が弁護士になった数年前ころは,すぐに独立する人は減ってきていました。
 でも,実は,いきなり独立する人が,また増えそうだというのは知っていますか?

 今秋から,ロースクールの卒業生が弁護士として登録されだします。それに伴い,修習生の人数が大幅に増加し,弁護士事務所への就職難問題が新聞でもとりざたされています。特に,大手法律事務所などでは,年齢が若い修習生を取りたがる傾向があり,ある程度年齢が高い修習生は,特に就職が困難なそうです。
 そこで,社会人経験等がある修習生は,そんなに就職が厳しいのであれば,いっそのこと地方で独立して頑張ろう,という傾向が,徐々に現れだしてきているようです。

 就職難という苦境にめげるのではなく,むしろそれをバネにさらなる挑戦をしていく人たちが,司法過疎問題解決の糸口になるのかもしれませんね。筆者らも,こういう意欲のある新人に負けないようにしないといけませんね手(グー)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 07:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年04月19日

★弁護士から裁判官になるのは大変?★

 弁護士から裁判官に転職することを,「弁護士任官」といいます。昔は少なかったようですが,近年では,少しずつ増えてきているようです。
 さて,この弁護士任官,人気があってとても競争率の高い制度なんでしょうか?

 弁護士任官をするには,ある程度,弁護士としての経験が必要になります。ケースによって違いますが,全くのイソ弁ではなく,事務所のボスだったり,共同経営者的立場になるような中堅クラス以上の弁護士が,弁護士任官の対象になるケースが多いようです。そうすると,任官すると,これまでの依頼者や基盤を全て失ってしまうことになるというリスクがあります。
 また,実際に裁判官になっても,裁判官としての研修をずっと専門的に積んできたわけではないので,いろいろと気苦労をすることも多いようです。
 筆者は,修習中,弁護士任官された裁判官の方からいろいろお話を伺ったのですが,実は事務所の経営が順調だったので弁護士任官したくなかったんだけど,弁護士会の委員会活動で,「法曹一元」(弁護士,検察官,裁判官が一つの法律家として交流を図ること)のプロジェクトチームに入っていたので,断り切れずなってしまった,ということを話していらっしゃました。
 弁護士(特に町弁)という仕事が,地盤を築いたり顧客層を築いたりなど,経験が結構モノを言う仕事である以上,裁判官への転職も,なかなか気軽にはできないんでしょうね。

 まあ,これまでは,裁判官より弁護士の方が収入がよいので,弁護士任官の人気が少なかったのかもしれません。これから弁護士が過当になって,収入がどんどん減少しそうなので,弁護士任官の人気がアップするかもしれませんねいす
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年04月16日

★懲戒されるのはベテラン?若手?★

 依頼者のお金を使い込んだり,事件の依頼を受けたのにそのまま放置したりすると,弁護士会から懲戒処分がなされることがあります。この,懲戒処分については,日本弁護士会連合会が出している,「自由と正義」という雑誌に公表されます。
 さて,懲戒される弁護士って,どういう年代の弁護士が多いのでしょうか?

 近年,司法試験の合格者数が増加し,若手弁護士の倫理観が失われているのではないかということで,弁護士に登録する際の研修等が厳しくなっています。でも,自由と正義の記事を見ていると,懲戒処分にあっている弁護士は,司法試験の合格者が増えてからの若い世代より,実はベテラン,ないし,もう引退間近の超ベテランの弁護士の方が多い傾向があります。
 先日ベテランの弁護士と一緒に飲んでいて,そのときに話していたのですが,弁護士は定年がなく,また,老後の保障が充実しているわけでもありません。ですから,引き際を誤り,ずるずると事務所を経営し続ける人もいるわけですが,後継者もなく,弁護士も事務員も高齢化すると,仕事の数は減ってきます。ところが,これまでの全盛期と同じように経費はかけてしまうので,苦しくなり,それでも見栄があったりして,つい依頼者のお金に手を出してしまうのではないか,ということなのです。
 あくまで推測に過ぎませんが,特に自分で事務所を経営している高齢の弁護士にとっては,いつ引退するのか,事務所をどのように解散または引き継ぐのかは,とても難しい悩みなんでしょうね。

 ま,単に,事務所で雇われている若手弁護士の場合,そもそも依頼者からの預り金は事務所の預り金口座に入れるので,使い込む余地がないので懲戒も少ない,というだけなのかもしれませんけどねがく〜(落胆した顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年04月13日

★弁護士が間に入って交渉はできない?★

 法律相談の際などに,相手に裁判をしたり一方的に請求したりするのではなく,相手との間をとりもって欲しいとか,相手との間に入って話を仲裁をして欲しい,という依頼を受けることがあります。
 さて,弁護士って,このような,間に入って交渉をまとめる仕事もできるのでしょうか?

 結論から言えば,実は,場合によっては弁護士法等の違反になってしまうので,弁護士としてはそう簡単には依頼を受けられません。
 つまり,弁護士は,基本的には,当事者一方から依頼を受けて,依頼者のために仕事をするのが本業です。間に入って,相手のためにも仕事をして,双方からお金をもらうことは,相反する双方の立場を代理する「双方代理」という法規制にも反することになります。
 また,実際のところ,間に入って話をまとめようとすると,どうしても,話を何とかまとめようとして,「(実際はそうでなくても)相手はこれ以上無理だと言ってるよ」とかなんとか言って,無理に話をまとめてしまうこともあり得ます。ですから,弁護士って,実は間に入って双方の話をまとめて仲裁する,なんてことは,原則としてやらないんですよね。

 企業と企業の話合いで,弁護士が集まって話をまとめていくケースがありますが,実はそれも,A企業の顧問弁護士とB企業の顧問弁護士,というように,お互いの依頼者は明確なんですよね。特に離婚しようとする夫婦のケースなどで,夫と妻の両方からお願いをされる場合などがありますが,弁護士としては両方から依頼を受けることはできないんですよねふらふら
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 法律関係

2007年04月09日

★調停は待ち時間が長すぎる?★

 弁護士の仕事って,待ち時間や移動時間が結構長いという話は,これまでにも何回か書いてきました。そのなかでも,待ち時間が最も長い弁護士の事件の一つが,家事調停事件だっていうのは知っていますか?

 離婚や相続の話がまとまらず,裁判所に判断等を求める場合,原則として,まずは調停委員が間に入った家事調停が行われます。家事調停では,弁護士をつけずに,当事者本人だけが出頭するケースも多いのですが,その後審判や訴訟になることが予想されるケースなどの場合,調停の段階から弁護士をつけることもあります。
 この調停,申立側と相手側は,交互に部屋に入って,調停委員の話を聞いてもらいますから,半分は待ち時間になります。特に,弁護士VS当事者本人のケースの場合,当事者本人側としてはなんとしても調停委員にしっかりと話を聞いてもらおうと考えて,話がながくなることが結構見受けられ,弁護士側は実際に話す時間が2割,待ち時間が8割,なんてこともたまにあります。さらに,通常の民事裁判であれば,1回の手続は15分とかで終わることが多いのですが,調停の場合,2時間〜3時間はザラで,長いときは4時間くらいかかることもあります。ですから,調停の期日が入ると,午前か午後のどちらかは完全に時間を空けておかないとだめなんですよね。

 というわけで,家事調停事件は,弁護士にとってはとても待ち時間の長い案件です。しかも,依頼者と一緒に出頭することが多く,待ち時間は待合室で依頼者とずっと一緒に待っているわけです。
 まあ,その間に,依頼者から色々と雑談で面白い話を聞けたりすることもありますし,悪いことばかりではないんですけれどもね耳
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2007年04月05日

★弁護士が恐喝?★

 新聞に,東京の弁護士が,相手方に脅迫的な文言で示談をせまり,恐喝未遂容疑で書類送検&懲戒請求されたとの記事がありました。
 さて,弁護士が相手と交渉する際,このようなトラブルって,よくあるのでしょうか?

 新聞によれば,この弁護士は,相手に対し,「示談に応じるのか地獄に落ちるのか」というような書面を送ったそうです。これをみて筆者が思ったのは,たぶん,事件の筋(勝ち負け,回収できるかどうかなど)は,相当悪い事件だったんだろうな,ということです。弁護士は,公権力や強制力をもっているわけではないので,常に交渉において有利なわけではありません。ただ,最終的に,交渉が決裂した場合,裁判所の判断を求めることができ,また,ある程度裁判所の判断も予想できるからこそ,強気で,自信をもって交渉をすることができるのです。
 ということは,裁判をすれば負けてしまうであろうケースや,裁判をしても最終的には回収できないようなケースについては,実は弁護士って,そんなに交渉がうまいわけではありません。だって,「支払わないなら裁判で争いましょう」とは言えないわけですからね。様々な事情で,そういう事件を断り切れず受けてしまって,どうしようもなく,結局脅迫まがいの交渉をしてしまう弁護士もいるのかもしれませんね(今回の弁護士がどうなのかは知りませんが)。

 そういう意味では,自分の力ではどうしようもない事件は,いくら知人からの依頼であっても,きっぱり断る勇気が弁護士には必要なんじゃないかと思います。「負けてもいいからやってくれ」と言われると,なかなか断りづらいところではあるんですけれどもねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年04月02日

★裁判官とは顔見知り?★

 弁護士と裁判官って,普段,どういう関係だと思いますか? 弁護士も裁判官も,お互い,相手のことをよく知っているものなのでしょうか?

 裁判官は,通常,約3年おきに全国転勤があります。ですから,よほど法廷等で何回も顔を合わせない限り,一人一人の弁護士のことをそれほど知らないはずです。この点,東京や大阪の場合,裁判官も百何十人といますし,弁護士も数千人以上いるので,お互い同期などでない限り,特に深く知ることもないと思います。
 他方で,筆者の県のようなところの場合,裁判官も数人ですし,弁護士も増えたと言ってもまだまだ数十人ですから,裁判官が3年間いらっしゃる間に,何度も同じ裁判官が担当の訴訟に巡り会うことになります。弁護士が裁判官のことを知っているのはもちろん,裁判官も,弁護士と何度も会うので,法廷ではもちろん,法廷外でも,挨拶をしたり,雑談をしたりすることがほとんどです。

 この4月から,また,新しい裁判官がいらっしゃるようで,どんな裁判官なのか,また,お知り合いになっていくのがとても楽しみなんですよねドコモ提供
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士