さて,弁護士が事件をする際には,一人よりも多人数の方がやはりよいのでしょうか? また,どれくらいの人数でやるのがよいのでしょうか?
一般の方や,小規模事業者の方が遭遇しうる通常の事件の場合,特に弁護士が増えることのメリットはないように思います。相談を受けた直後に,事件をどのように解決していくかを複数の弁護士で検討しあうことは非常に有意義だとは思います。ただ,裁判が始まったりすると,書面を複数人がバラバラに起案するのは難しいですし,法廷に何人もの弁護士が行くと,返って裁判期日の調整がうまくいかず,裁判が長引いてしまうケースもあります。
他方で,国相手に政治的な主張をしていくケースなどでは,多数の弁護士が同じ意見をもっているということを表明するため,弁護団を組むことがあるようです。また,複雑な医療過誤だったり,大規模な事故だったりすると,裁判記録が何万ページにもなることがあるので,複数の弁護士が分担を決めて記録を読んだりすることもあります。また,裁判ではありませんが,大企業同士のM&Aなどの場合も,それぞれの企業の顧問弁護士がチームを組んで,複数の弁護士で仕事をするケースもあります。
ということで,離婚・相続・交通事故・売掛金回収・境界紛争などといった,身近でも起こりうるような事件については,よほど特殊な事情がない限りは,弁護士が複数であることのメリットはあまりないように思います。たまに,こういう事件で,訴状に何人もの弁護士の名前が書いていたりしますが,たいていの場合,それは同じ事務所の弁護士の名前を全て並べているだけなので,びっくりしなくても大丈夫なんですよね









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