司法試験に合格した後,裁判官・検察官・弁護士になる前に,司法修習という研修期間があるわけですが,弁護士になろうとする人は,その間に,自分が入る法律事務所を決めます。そのこと自体は,はるか昔も現在でも同じなのですが,司法試験合格者が増加して弁護士の就職難が言われている昨今,司法修習生の就職活動はどのように変わったのでしょうか?
筆者は,大学時代には司法試験のことなど全く考えてもおらず,一般企業の就職活動をしました。就職氷河期の末期あたりで,まだ就職難が続いていましたし,また,
インターネットでのエントリーがまだまだ普及していないころでしたので,
資料請求のハガキを何百枚書いたりとか,説明会にも何十社と回って,たくさんの会社の面接を受けました。そして,友人らと,お互い何社内定をもらったかを自慢しあったりしていました。他方で,何十社まわっても,内定をもらえない人も結構いて,
正社員としての就職率が,大卒でも70%とかそういう時代でした。筆者のまわりでも,言ってみれば10人中2,3人は,結局フリーターになったり,就職浪人をしたりしていたわけです。
そういう,一般の就職活動から比べれば,筆者が修習生のころの就職活動というのは,比べものにならないくらい,穏やかなものでした。集団説明会などを開催しているのは大手事務所だけでしたし,たいてい,修習地の事務所なら,突然電話をしても,修習生だと言うことで飲みに連れて行ってくれて,採用予定がなくても他の事務所を紹介してくれたりとか,そういう雰囲気がありました。事務所を10ヶ所も回る修習生はごくまれで,みないつの間にか就職先が決まっている,といった感じでした。実際に,おそらく,修習生の就職希望者数よりも,弁護士事務所の採用予定数の方が,全国的に多かったのだと思います。
それが,昨今の修習生の活動を見ていると,ずいぶん,一般の就職活動に近くなってきているんだなあ,という印象を受けます。修習生が突然電話をしても会ってくれず,まず書類選考でふるい落とされたり,どの事務所も面接すらしてくれないので,修習生の方から手当たり次第メールで面接の希望を伝えたり,何十カ所という事務所を訪問している修習生も珍しくはないようです。筆者の事務所に来たロー
スクール出身者も,毎週事務所訪問の予定でぎっしりになっていました。
というわけで,修習生の話を聞いていると,筆者が修習生だったころに比べると,就職活動がとても大変なんだなあと思います。でも,こんなことを言うと修習生から怒られるかもしれませんが,司法試験合格という資格がある分,まだ,就職氷河期のころの一般企業への就職活動と比べれば,ましなのかもなあと筆者は思ってしまいます。
でも,むしろ,司法試験合格という
キャリアがある分,いまさら一般の企業で営業社員として働くわけにもなかなかいかないでしょうし,苦悩するのかもしれませんね。がんばれ,修習生

ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:21|
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