先日,弁護士会からの案内のチラシで,「高校生模擬裁判選手権」というものの案内が入っていました。へえー,こんなのがあるんだと感心しましたが,よく考えると,裁判員制度がもうすぐはじまる割には,生徒や学生に対する裁判の仕組みの教育って,不十分な気がしませんか?
筆者も,司法試験を目指すまでは,全く意識しなかったのですが,
新聞の社会面の記事の割合をみると,「○○逮捕」とか,「○○訴訟判決」とか,そういう民事ないし刑事の事件の記事って,半分近くを占めています。また,
ドラマとかでも,裁判のドラマが多いし,
ニュースでも,「○○が懲役何年になった」とかいうニュースは非常に多いです。
でも,他方で,筆者は小中高の間に,具体的な裁判の仕組みなんて教えてもらったことはありませんし,大学時代ももちろん,実は司法試験に合格するまで,裁判の傍聴に行ったことがありませんでした。そのような方はたくさんいると思います。そうすると,果たして,いきなり裁判員に選ばれたとき,法廷の雰囲気になれるだけで精一杯で,いったい何をもとに考え,議論をするのか,なんてところまでたどりつけない気がするんですよね。
裁判所って,実は各都道府県に必ずありますし,平日はほぼ毎日事件の法廷が開かれてますし,誰でも無料で自由に傍聴できます。団体であれば,事前に裁判所に言えば,職員の説明付きで傍聴できるところも多いです。本気で裁判員制度を日本の制度として定着させるのであれば,もっと小中高校の間に,社会科見学として裁判の傍聴をしたり,模擬裁判をやってみたり,という試みが必要なんじゃないかなと思いますね。
ちなみに,生徒が先生と一緒に裁判の傍聴に来て,法廷が終わった後で裁判官に質問をさせてもらっているシーンを見たことが何度かあります。小学生や中学生などまだ小さい子ほど,ありきたりではない,自分が疑問に感じたことをそのまま質問して裁判官を詰まらせてしまうので,みていてとてもほほえましいですね

ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:28|
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法律関係