2007年09月28日

★司法試験の成績と弁護士としての実力は比例するの?★

 学生時代の成績や,司法試験の成績がいい人は,やっぱり弁護士になってからも実力のあるよい弁護士になるものなのでしょうか?

 どういう弁護士がよい弁護士なのかというのは,色々な基準や価値観があるので何とも言えませんが,法律家としてある程度の法律知識や法的思考能力があれば,あとは弁護士になってからの勉強ややる気でカバーできるので,学生時代の成績や司法試験の成績はあまり新人弁護士の採用にあたって気にしない,というのが従来の雰囲気でした。
 実際に,2,3年前まで,新人弁護士の採用の際に,司法試験の成績(従来の司法試験の成績は,法務省に開示請求手続をとらないと明らかにされませんでした)を見せろ,という事務所はほとんどありませんでした。
 ところが,先日,ロースクールを出て新司法試験に合格した後輩と飲んだのですが,新司法試験では,合格通知に成績や順位も記載されており,新人弁護士の採用の際にも,大手法律事務所では,成績を見せるように言われ,悪ければ足きりもありうるとのことでした。
 これまでは,先ほど述べた「法律家としてのある程度の法律知識や法的思考能力」は,合格率3%という難関の司法試験を通ってきたんだから大丈夫だろう,という感じだったのが,新司法試験になって合格率が30〜40%と一気に増えたので,それだけではある程度の能力があるかどうかわからない,ということなのかもしれません。

 まあ,それでも,弁護士として大成するかどうかは,やる気や人脈の広さ,誠実さ,コミニケーション能力等,試験の成績では計れない部分が重要な気がするんですけれどもね。成績で足きりなんてされたら,筆者も就職に相当苦労したのかもしれないなあ眼鏡
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年09月25日

★地方の弁護士は車が必要か?★

 筆者の県にも,この9月から,新人弁護士達が入ってきましたが,初めて筆者の県で生活する人たちの間では,車を購入した方がよいのかどうか,迷っている方もいるようです。
 さて,地方で弁護士をする場合,車はあった方がよいのでしょうか?

 結論から言えば,なくてもよい,ということになると思います。特に年配の弁護士の中には,交通事故をしてしまうと弁護士資格の剥奪等になりかねないとか,渋滞で時間があてにならない車を使うのはよくないなどの理由で,免許を持っていない方もたくさんいらっしゃいます。
 地方の弁護士で,車がもっとも必要になるのは,警察に接見に行くときかもしれません。裁判所などは,比較的駅から近かったりバスがあったりすることが多いのですが,地方の警察署は駅から離れたところにあることが多いからです。その場合でも,駅からタクシーで行けばよいのですが,そもそも電車が1時間に1本くらいしかなかったり,タクシーが駅になく呼出に時間がかかったりなど,いろいろ不便はあるかもしれませんね。

 そんなわけで,車があれば地方で弁護士の仕事をする上で便利は便利なのですが,やはり事故や遅刻にはかなり気を遣います。筆者なども,車で移動するときは,渋滞を気にして早めに出るのですが,それなら電車&タクシー・バスの方がよいのかもしれませんね。また,電車の場合,寝たり本を読んだりできるので,そのメリットも非常におおきいですよね車(セダン)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年09月19日

★弁護士になったらすぐに事件を担当するの?★

 今月から,今年新しく弁護士登録した新人弁護士たちが実務の仕事を始め出します。とは言っても,まだ研修を終えたばかりの新人。自分一人で法律相談を担当したことも,弁護をしたこともない人たちです。
 では,新人達は,どのような仕事から始めていくのでしょうか?

 弁護士って,一般の企業みたいに研修課程や制度が整っているわけではありません。というか,机上の法律論だけなら,みな司法試験の勉強の際にある程度やっているわけで,さらに座学で講義形式の研修をするよりも,早急に実務に触れることの方が大切だったりします。よって,特に地方の弁護士事務所では,OJTが基本です。
 ただ,OJTと言っても,その内容はボス弁によって様々です。最初の数ヶ月は全てボスと一緒に相談を聞き,ボスとマンツーマンで事件を処理していく事務所もあれば,出社初日からいきなり机の上に段ボール何箱分もの事件記録が置かれていて,「とりあえずそれ担当して。わからなかったら質問して」みたいな事務所もあります。

 仕事をする新人弁護士からすれば,すぐに仕事が出来る方がいいのか手厚く教えてもらう方がいいのか好みが分かれるのかもしれません。ただ,そこに相談にくる一般の依頼者からすれば,まだ事件を経験していない新人が自分の事件を担当するかもしれないと思うと,かなり怖いですよね目
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年09月13日

★どこまで被告人の言い分を弁護士が聞くの?★

 最近,某重大事件の刑事弁護人らに対する懲戒請求の是非について,随分世間が騒がしくなっっています。
 刑事裁判で,被告人が突拍子もない言い訳や弁解をし出したとき,弁護士はどこまで被告人に沿った弁護をすべきなのでしょうか?

 自分の主義主張を揺るがなくもっているアツい人ならあまり悩まないのかも知れませんが,筆者はそれほどアツい主義主張をもっているわけではないので,弁護士になって4年目に突入する現在でも,刑事弁護をする際に,かなり悩まされたりします。先日も,市民向けの模擬裁判の後で,市民から「被告人の主張が客観的にみておかしくても,弁護をするのか?」と聞かれ,なんとか適当に答えをみつくろいながらも,後で自分自身で悩んでしまいました。
 刑事訴訟法という形式面でみれば,あくまで弁護士は被告人のための存在で,被告人の主張を尊重しなければならないんでしょうね。でも,現実に被害者の方もいるわけですし,重大事件になれば世間というたくさんの方々の目もある。 そんな中で,どういった弁護をすべきか,答えは一つではないのかもしれませんね。

 たぶん,これからも,悩んでしまうことがあるんだろうなあって思います。常に被害者側の立場であるという検察官の場合,こういう悩みって全くないんですかねexclamation&question
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 弁護士

2007年09月11日

★訴状が届かないと弁護士が苦労する?★

今日は、新幹線を乗り継いで、700kmくらい離れた地方都市に日帰り出張です。被告が訴状を受け取らないので、本当に被告が訴状の住所地に住んでいるのか、現地を確認して、裁判所に報告をするのです。
裁判所からは、簡単に、「先生、現地を確認してきてください」って言われますが、実はいろいろと大変って知ってますか?

一戸建ての家ならば、表札があがっていて、電気メーターがまわっていれば、それだけでほぼ住んでいるかどうかの確認はできます。それでも、表札の写真を撮ったりしていると、近所の人から不審がられたりします。
他方、団地などの場合、部屋番号は書いてあっても、表札がないこともよくあります。その場合、ポストからはみ出ている郵便物の宛名を覗き見したりするんですよね。裁判所からは、よく、「近隣住民に聞き取り調査をするよう」に言われますが、かなり怪しまれるので、結構度胸が必要です。
さらに、もっともやっかいなのが、オートロックのマンションです。中には入れないし、ポストに名前が無ければ、確認はかなり難しいです。管理人が常駐しているマンションなら、一か八か管理人に聞いてみるという手もありますが、なかなか教えてはくれないんでしょうね。

というわけで、被告が訴状を受け取らない場合、裁判自体は普通に進行してるように見えますが、実は陰で弁護士はかなり苦労しているんですよね。今は新幹線の中ですが、これから向かう家には表札がかかっていることを祈りたいですね(^_^;)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 法律関係

2007年09月06日

★都心と地方の裁判所では雰囲気が違う?★

 裁判所に裁判傍聴に行くとわかりますが,民事裁判ならたとえば東京の若手弁護士VS埼玉のベテラン弁護士だったり,東京の中堅弁護士VS千葉の弁護団だったりと,やってくる弁護士も様々です。また,各法廷ごとに,ぼそぼそと小さい声で話す裁判官だったり,とても積極的に発言される裁判官だったり,それぞれ特色があったりします。検察官も同様でしょう。
 でも,ほんとに地方の弁護士の少ない地域に行くと,状況ががらっと変わってしまうって知っていますか?

 たとえば,地方で弁護士が1人しかいない地域の場合,基本的に,刑事の国選弁護はほとんどその弁護士が担当することになります。また,裁判官も1人,その地域担当の検察官も1人だったりして,1日の法廷の全てが同じ弁護士,裁判官,検察官で,被告人だけがころころ変わる,という状況もあったりします。
 また,民事事件の場合,必ず地元の弁護士が担当するわけではないものの,やはり地元の弁護士が対応するケースが多く,弁護士1人の地域の場合,原告か被告のどちらかはその地域の弁護士で,1日に何度も同じ裁判官と顔を合わせていたりするんですよね。

 というように,裁判の内容や進行自体はほぼ全国同様とはいえ,実際の裁判の様子や雰囲気って,都心の裁判所と地方の裁判所で結構違うもんなんですよね。
 筆者も,都心の大きな裁判所に行くと,つい緊張してしまうんですよねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律関係

2007年09月03日

★法律実務家になるための合格発表って?★

 今日は,60期司法修習生の,最終試験である二回試験の合格発表日です。ここで合格していれば,晴れて裁判官,検察官,弁護士といった法律実務家になる資格を得ることができるわけですが,さて,この合格発表って,いったいどんな感じなんでしょうか?

 この発表,昨年までの例で言えば,合格発表というよりも,不合格発表です。不合格(又は合格留保)だった人の受験番号だけが貼り出されます。最近では不合格者や合格留保者が増えたとはいえ,まだ大半が合格なので,発表が貼り出される研修所の場所では,笑顔の人がほとんどです。そして,みな,落ちていないことがわかると,親や,指導教官や,指導担当弁護士に,無事卒業したことを報告する電話をします。そして,和光の駅前や池袋に飲みに繰り出したりするんですよね。
 他方,不合格や合格留保だった場合,「不合格や留保の人は,今後の説明がありますので,事務局まで来て下さい」みたいな但し書きが書かれていて,事務局まで行くことになります。合格留保や不合格だった場合,次の二回試験をもう一度受けたり,来年の後期修習をもう一度受けたりしなければならないので(※この事情は,今年から少し変わっています。今年の処遇等については,きちんと最高裁に確認して下さいね),準備が大変です。今後またしばらくの住む場所を探さなくてはなりませんし,就職先の弁護士事務所にも相談して,就職開始時期を延ばしてもらえるのかどうか相談しなければなりません。場合によっては,二回試験をきちんと合格することを条件に内定を出す事務所もあるので,そのような事務所だった場合,内定取り消しになれば,さらに今後就職活動もしなければなりません。
 そういう意味で,もうまもなく発表でしょうけれども,60期の修習生のみなさんは,大変緊張していらっしゃるんでしょうね。

 合格したあとなんですが,弁護士の場合,すぐに仕事に来てくれ!という事務所もあれば,少しゆっくりして落ち着いてからでいいよ,という事務所もあります。筆者の場合,既に旅行の予定を事前に入れていて,事務所に「仕事始めはできたら○日からにしてください」とお願いしたんですけれどもね眠い(睡眠)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生