2008年03月24日

判決って誰も聞かないの?

 裁判の判決って,どんな感じで言い渡されるのでしょう? TVドラマとかを見ていると,とても厳かな雰囲気だったり,言い渡された直後に「全面勝訴」とかいう垂れ幕を持って外に出たりというイメージがありますが,実際にはどうなんでしょうか?

 民事事件の判決の場合,実は,全く誰も当事者(原告・被告)が出席していない法廷で,裁判官が,結論部分だけを,ぼそぼそと述べて30秒くらいで終わる,というケースがほとんどです。実際に,法廷に傍聴に行くとわかりますが,午後1時10分から午後1時15分の間に,5件くらいの事件の判決言渡しが入っていたりします。
 民事の判決の場合,当事者に出頭の義務はなく,裁判官も,当事者の都合を考慮しないで判決の日を決めます。また,判決を実際に聞きに行かなくても,後で弁護士が電話をすれば結論を教えてくれます。さらに,詳細な理由については,結局後で判決文をみないとわからないので,よほど世間を騒がす大事件の場合を除いて,原告も被告もいない法廷で,裁判官だけがひっそりと判決を言い渡しているケースが多いんですよね。
 他方で,刑事事件の場合には,被告人・検察官・弁護人が出席の上,厳かな雰囲気で行われることが多いです。

 筆者が修習生で法廷にいたときには,原告・被告はおろか,傍聴人も一人もいなかったので,裁判官が,「はい,言い渡しました」と言って,判決の言渡しを省略してしまってたこともありました。ま,ほんとはダメなんでしょうけれども,誰も聞いてない法廷で,ひたすら判決の結論だけを読み上げるのも,少しばかばかしくなってしまうのかもしれませんねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律関係

2008年03月17日

★弁護士って事件を拒否できるの?★

 一般企業で働いている,弁護士とは縁のない友人らと飲んだりすると,たまに,「弁護士って事件を断ることもできるの?」と聞かれることがあります。さて,弁護士って,依頼された事件を断ることができるのでしょうか?

 結論から言えば,通常の事件では,事件を受ける受けないは弁護士の自由です。実際に,市民法律相談などに行くと,どう考えても法律的に筋の通らない主張だったり,反社会的な団体と思われるところからの依頼だったりすることもあるわけで,受けない,つまり断ることも少なくありません。弁護士は自営業ですから,「儲からない事件は受けない」という弁護士がいても,道徳的には非難されても,法律等に反するわけではありません。
 おそらく,友人らから,先ほどのような質問が出るのは,医師の場合と比較してしまうのでしょう。医師の場合,医師法第19条により,診療義務が課せられ,正当な理由なく診療を拒否できません。
 他方で,弁護士の場合も,刑事の国選弁護事件などの場合,各県によって異なるものの,名簿順に回される場合などは原則として断れませんし,一度受けた後は裁判所から解任してもらえない限り,自ら辞任することはできません。

 というわけで,弁護士は,原則として,事件を断ることもできちゃうわけですが,やはり,一般の方々には,医師と同じで断ることはできないと思われる傾向があるようで,「断るなんて,ひどい弁護士だ!」と怒鳴られてしまうこともあるわけです。
 新人弁護士にとっては,いかに上手に断るか,断った後にいかにフォローしてあげるかが,とても重要な仕事の一つになったりするんですよねふらふら
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 弁護士

2008年03月13日

★弁護士にはパソコンは必須ですか?★

 先日,筆者のパソコンが,電源を入れても立ち上がらなくなり,しばらくの間本当に仕事をするのに苦労しました。一応,大部分のデータはバックアップしておいたのですが,やらなければならないことなども全てデスクトップ上の付箋に貼り付けていたので,本当に大変でした。
 弁護士の仕事って,やっぱりパソコンがなければ,やっていけないものなんでしょうか?

 弁護士に限らず,いまやほとんどの職種でそうでしょうけれども,書面の作成や保存はほとんど全てパソコンでやります。年配の弁護士の中には,パソコンを使えないため,事務員に口で文章を言って,事務員が文書を作成する,というケースもわずかながらあるようです。
 また,依頼者と打ち合わせ中,「陳述書」と言って,依頼者の話す内容をそのまままとめて書面にすることがあるのですが,その場合には,デュアルディスプレイを置いて,弁護士がパソコンで作成している文章を依頼者も同時に見ることができるようにしている法律事務所も最近では多いようです。
 さらに,今後,裁判員制度が施行されるのに備えて,裁判所の弁護人席にも,パソコンのモニター及びノートパソコンを接続できるアダプターが設置されるようになってきました。裁判員の方々にわかりやすく説明するため,パワーポイントを用いたりするためですね。

 というわけで,当然ながら,弁護士の仕事にも,パソコンはやっぱり必須ですね。ただ,訴訟になると,裁判所にも相手方にも紙媒体の書面で提出しなければならず,結局,事件の記録は大量の紙になるので,データよりも紙に頼る割合は,他の業種よりも高いのかもしれません。何はともあれ,筆者に起こったように,パソコンは突然壊れる可能性もあるので,やっぱりデータのバックアップは大切だなあと実感しましたよTV
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 11:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 弁護士