さて,町医者と町弁,専門分野のあるなしでは,どう違うのでしょうか?
まず,同じ点として,いわゆる過疎地域になればなるほど,専門分野はあいまいになりやすいと思います。離島で医師が一人しかいないのに,「私は脳神経外科が専門ですから風邪や外傷は診察しません」なんて言われたら,不便だし,医師の方も患者が来ませんよね。弁護士も同様で,都会なら,交通事故専門とか,離婚専門でも事件数が多いのでやっていけるでしょうが,地方では,そもそも特定の事件だけでは事件が足りないですし,また,弁護士が少ないので,それでは需要にも全く応じられないわけです。ですから,弁護士も,地方に行くほど,特定の事件を専門にやっている弁護士は少なくなる傾向にあります。
他方,異なる点として,弁護士の場合,医師ほど分野が明確に別れているわけではありません。大都市の巨大事務所が扱う,渉外業務とか巨大企業のM&A等と,町弁が扱う事件では確かに分野が全く違います。でも,地方の町弁が扱う訴訟事件の場合,交通事故でも,境界争いでも,遺産相続でも,離婚でも,全て民法の条文を原則として,一定のルールに従って裁判所で紛争を解決するものなので,弁護技術的に,特定の事件を専門的に扱っている方が弁護技術が優れている,などということはなかなか言いにくいと思います。ですから,町医者の場合,たいてい,看板等に診療分野(内科・小児科など)が書いてありますが,町弁の場合,あまり分野を限定しないことが多いわけです。
というわけで,筆者の友人のみなさん,筆者が専門分野を答えないからといって,不安にならないでくださいね。絶対に取り扱えない分野(筆者は外国語は無理!)を除けば,たいていの分野は対応できると思いますからね
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