2007年09月03日

★法律実務家になるための合格発表って?★

 今日は,60期司法修習生の,最終試験である二回試験の合格発表日です。ここで合格していれば,晴れて裁判官,検察官,弁護士といった法律実務家になる資格を得ることができるわけですが,さて,この合格発表って,いったいどんな感じなんでしょうか?

 この発表,昨年までの例で言えば,合格発表というよりも,不合格発表です。不合格(又は合格留保)だった人の受験番号だけが貼り出されます。最近では不合格者や合格留保者が増えたとはいえ,まだ大半が合格なので,発表が貼り出される研修所の場所では,笑顔の人がほとんどです。そして,みな,落ちていないことがわかると,親や,指導教官や,指導担当弁護士に,無事卒業したことを報告する電話をします。そして,和光の駅前や池袋に飲みに繰り出したりするんですよね。
 他方,不合格や合格留保だった場合,「不合格や留保の人は,今後の説明がありますので,事務局まで来て下さい」みたいな但し書きが書かれていて,事務局まで行くことになります。合格留保や不合格だった場合,次の二回試験をもう一度受けたり,来年の後期修習をもう一度受けたりしなければならないので(※この事情は,今年から少し変わっています。今年の処遇等については,きちんと最高裁に確認して下さいね),準備が大変です。今後またしばらくの住む場所を探さなくてはなりませんし,就職先の弁護士事務所にも相談して,就職開始時期を延ばしてもらえるのかどうか相談しなければなりません。場合によっては,二回試験をきちんと合格することを条件に内定を出す事務所もあるので,そのような事務所だった場合,内定取り消しになれば,さらに今後就職活動もしなければなりません。
 そういう意味で,もうまもなく発表でしょうけれども,60期の修習生のみなさんは,大変緊張していらっしゃるんでしょうね。

 合格したあとなんですが,弁護士の場合,すぐに仕事に来てくれ!という事務所もあれば,少しゆっくりして落ち着いてからでいいよ,という事務所もあります。筆者の場合,既に旅行の予定を事前に入れていて,事務所に「仕事始めはできたら○日からにしてください」とお願いしたんですけれどもね眠い(睡眠)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 修習生

2007年08月09日

★進路はいつ決めるのがいいの?★

 司法試験に合格した人は,弁護士になるか,裁判官になるか,検察官になるか,自分自身で決めることができます(もちろん,裁判官や検察官の場合,定員があるので,採用されなければなりませんが,裁判官や検察官になるために独自の採用試験が設けられているわけではありません)。
大きく分ければ,
@司法試験合格前から,既に進路を決めており,その進路に進む人
A合格前からある程度の希望はあったが,違う進路を選んだ人
B合格前には特に進路を決めておらず,合格してから進路を選んだ人
などにわかれると思います。では,これらのうち,いったいどのタイプが多く,また,どのタイプがよいとか悪いとかあるのでしょうか?

 @のタイプの人は,以前から何らかの動機をもって,その職業にすすもうと決めているわけですから,司法修習中,特にその職業の修習(検察志望なら検察修習)の際にはとてもやる気をみせます。まれに,自分の志望以外の修習の際に手を抜く人もいますが,たいていの人は,志望以外の職業を経験できるのは今だけなので,頑張って修習に励んでいる人が多いです。
 筆者は,Bのタイプだったのですが,@のタイプの人をみると,自分の目標に向かって嬉々として頑張っている人が多く,ちょっとうらやましく思ったりしていました。ただ,他方で,ずっと裁判官になれると思っていたのに,二回試験前に成績の面で教官から肩たたきをされたりする人もいたりして,辛い面もあると思います。また,@のタイプの人は,理想をしっかりと持っている人が多いことから,実際に修習を終えて実務家になってから,「こんなはずじゃなかった…」と辞めてしまう人も見受けられます。
 他方で,AやBのタイプの人は,修習中に様々な進路を垣間見てから,進路を決める人なので,理想と現実のギャップで苦しむことは少ないかもしれません。ただ,最近は,司法試験合格者の人数が急増したため,希望通りの進路に簡単に進むことができず,妥協して進路を選ぶ人も増えているようです。Bのタイプの人で,「なぜ地方で弁護士がしたいの?」と聞いても,本音では裁判官や検察官には成績の面から難しく,また,年齢が若くなく体力が不安とのことで大都市の巨大事務所を目指そうともせず,妥協して地方に来た,というような本音が見え隠れしているケースもあります(まあ,修習生が弁護士にこんな本音をそのままズバッとはいいませんが…)。妥協して就職してしまうと,@のタイプの人以上に,辞めてしまうのではないだろうかと思ってしまいます。

 というわけで,まとまりのない話になりましたが,要は,妥協せず,しっかりと自分の適正に合った進路を,司法修習中に目指して欲しいなあ,ということです。なんか,筆者が大学3年生の終わり頃,就職活動を本格化させようという時期に,大学の就職課の方々が言っていたことと同じことを言ってるなあ…たらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 修習生

2007年07月19日

★仕事は嫌ですか?★

 先日の3連休に,司法修習生時代の同クラスのメンバー4人(外国法事務事務所弁護士,企業法務弁護士,支部判事補,筆者)で,宮古島に潜りに行ってきました。

 筆者がとても嬉しかったのは,みな,自分の仕事が面白いと言っていたことです。あくまで筆者の個人的な感想なのですが,司法試験合格者が大量に増え,弁護士の就職が難しくなってきたころから,「こんな事務所に入りたいわけではなかった」とか,「こんな仕事がやりたいわけじゃない」とか,そういう声が増えてきたような気がしているのです。筆者自身は,以前のサラリーマン時代と比べれば,今の仕事は随分充実しているので,そのような周りの声が聞こえてくるのはとても残念に思っていました。
 そんななか,一緒に遊びに行ったメンバーは,それぞれ忙しくしているけど,自分が経験してきた仕事とかを,とても興味深く話をしてくれたりして,みな充実感を感じてはいるんだなあと思い,嬉しくなっちゃいましたね。
 もちろん,仕事である以上,嫌なこともたくさんあるし,辛いことややりたくないこともたくさんあると思います。でも,愚痴ってばかりの人よりも,やはり自分の仕事に誇りをもっている人と話している方が,話していて楽しいですよね。

 ちなみに,台風は何とか通過した後だったものの,海の中は大荒れで,うねりまくりでした。やっぱり,台風後に潜るのは,気をつけた方がいいですね台風
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生

2007年06月18日

★修習生のいない日★

 連続になりますが,司法修習生の話を。
 先週までいた,60期の司法修習生が後期修習のため和光に帰り,次の61期の修習が始まるまでの数日間,筆者の県には司法修習生がいない状態になります。
 さて,この,司法修習生がいない状態って,実務家(裁判官,検察官,弁護士)にとっては何か変化があるのでしょうか?

 実務家の個性にもよりますが,修習生が傍にいると,やはり放っておくわけにはいきません。修習生にとっては,全てが初めての経験なので,自分自身で判断して仕事をすることは無理です。ですから,指導担当が,起案を与えたり,講評をしたり,一緒に検討したり,記録を見てもらったりしなければなりません。また,進路の相談等にも乗ってあげる必要もあるでしょう。ですから,修習生がいなくなると,正直ホッと一息ついて,自分の仕事に集中できる,という実務家も少なくはないと思います。
 他方で,法律実務家の仕事って,結構独りよがりなところがあるので,修習生がいることによって,気合いが入るという側面があります。つまり,法律相談などで,いつもはつい結論だけを言ってしまいそうなところでも,もう一度初心に返って丁寧に説明しなければ,と修習生を見て襟元をただしたり,起案にしろ,修習生のういういしい起案を見て,はっとさせられることもあったりします。

 結局,修習生って,いなくなると結構寂しい存在なんですよね。ま,いずれにせよ,またすぐに61期の修習生が筆者の県にやってきます。どんな修習生が来るのか,今から少し楽しみですね猫
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生

2007年06月15日

★司法修習の終わり方★

 筆者の県では,60期の司法修習生の方々が,昨日実務修習を終えられました。これから,和光に戻って,2か月間の後期修習を経て,二回試験に合格すれば,法曹になるわけです。
 さて,この司法修習の締めなんですが,実は今年からこれまでとは大きく変わるかもしれないようです。

 筆者のころもそうですし,たぶん昨年までもそうだったんですが,二回試験の期間が終わった後,10日間くらい採点の期間があり,その間は休みの日があったり,大教室で講演を聴いたりと,どちらかと言えばのんびりした期間がありました。そして,合格発表日には,研修所に結果が貼り出され,それを見て皆一喜一憂し,無事合格した者たちで,寮で飲んだり和光の駅前に繰り出したりしていました。その数日後,修習終了式が研修所で行われ,その夜にはクラスで謝恩会打ち上げ,その次の日に寮を出なければならないのでみんな打ち上げから深夜に帰ったら頑張って荷造り,という感じでした。
 ところが,まだ修習生らの間でも確実な情報として流れているわけではないのですが,今年は,二回試験の最終日が終われば早々に寮を出なければならないかもしれないそうです。そうすると,東京近辺に家がない者は実家に帰ったりしなければならず,合格発表も,郵送などになるのかもしれません。また,修習終了式も,行われなくなる,という噂が流れているようです。

 ともに修習してきた仲間で集まって,恩師である教官にお礼を言い,修習終了式を経て,「ああ,これからは自分も法曹なんだな」と身が引き締まる思いだったことを思い出します。文書で合格か否かの通知が来るだけで,もし修習終了式すらないのであれば,区切りがないような気がするのは筆者だけでしょうか。
 まあ,修習生の人数がロースクール出身者も合わせれば筆者のころの2倍ちかくになっていますから,仕方のないことなのかもしれませんね目

※60期の修習の情報については,投稿時点での不確かな情報を載せていますので,実際の修習日程等については,必ず研修所に確認してくださいね※
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:51| Comment(3) | TrackBack(0) | 修習生

2007年06月07日

★司法修習生の就職活動が様変わりした?★

 司法試験に合格した後,裁判官・検察官・弁護士になる前に,司法修習という研修期間があるわけですが,弁護士になろうとする人は,その間に,自分が入る法律事務所を決めます。そのこと自体は,はるか昔も現在でも同じなのですが,司法試験合格者が増加して弁護士の就職難が言われている昨今,司法修習生の就職活動はどのように変わったのでしょうか?

 筆者は,大学時代には司法試験のことなど全く考えてもおらず,一般企業の就職活動をしました。就職氷河期の末期あたりで,まだ就職難が続いていましたし,また,インターネットでのエントリーがまだまだ普及していないころでしたので,資料請求のハガキを何百枚書いたりとか,説明会にも何十社と回って,たくさんの会社の面接を受けました。そして,友人らと,お互い何社内定をもらったかを自慢しあったりしていました。他方で,何十社まわっても,内定をもらえない人も結構いて,正社員としての就職率が,大卒でも70%とかそういう時代でした。筆者のまわりでも,言ってみれば10人中2,3人は,結局フリーターになったり,就職浪人をしたりしていたわけです。
 そういう,一般の就職活動から比べれば,筆者が修習生のころの就職活動というのは,比べものにならないくらい,穏やかなものでした。集団説明会などを開催しているのは大手事務所だけでしたし,たいてい,修習地の事務所なら,突然電話をしても,修習生だと言うことで飲みに連れて行ってくれて,採用予定がなくても他の事務所を紹介してくれたりとか,そういう雰囲気がありました。事務所を10ヶ所も回る修習生はごくまれで,みないつの間にか就職先が決まっている,といった感じでした。実際に,おそらく,修習生の就職希望者数よりも,弁護士事務所の採用予定数の方が,全国的に多かったのだと思います。
 それが,昨今の修習生の活動を見ていると,ずいぶん,一般の就職活動に近くなってきているんだなあ,という印象を受けます。修習生が突然電話をしても会ってくれず,まず書類選考でふるい落とされたり,どの事務所も面接すらしてくれないので,修習生の方から手当たり次第メールで面接の希望を伝えたり,何十カ所という事務所を訪問している修習生も珍しくはないようです。筆者の事務所に来たロースクール出身者も,毎週事務所訪問の予定でぎっしりになっていました。

 というわけで,修習生の話を聞いていると,筆者が修習生だったころに比べると,就職活動がとても大変なんだなあと思います。でも,こんなことを言うと修習生から怒られるかもしれませんが,司法試験合格という資格がある分,まだ,就職氷河期のころの一般企業への就職活動と比べれば,ましなのかもなあと筆者は思ってしまいます。
 でも,むしろ,司法試験合格というキャリアがある分,いまさら一般の企業で営業社員として働くわけにもなかなかいかないでしょうし,苦悩するのかもしれませんね。がんばれ,修習生手(グー)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生

2007年03月13日

★実務修習って人によって違うの?★

 司法試験に合格すると,1年ちょっとくらいの間,司法修習をしなければなりません。この間は,講義の期間もありますが,メインは裁判官,検察官,弁護士に一緒について指導を受ける,実務修習です。
 さて,この実務修習,当たりはずれというか,指導担当が違えば,修習内容にも大きな差が出てくるのでしょうか?

 裁判官の場合,一応指導担当係の方がいらっしゃいますが,それはあくまで世話役的なもので,基本的には配属された部の全ての裁判官から指導を受けるような形です。ですから,修習生は,部長からも,右陪席からも,起案の指導等を受けることが多いです。なので,配属された部によって若干の違いがあるとはいえ,人によって修習の内容に差が出ると言うことはほとんどありません。
 検察官の場合,指導係の検事という方がいらっしゃいます。筆者の県などのような小さなところでは,指導係は通常の事件も扱っていますが,大都市の場合,指導係の検事は修習生の指導のみを行っています。指導係の検事は,たいていは中堅〜若手クラスの面倒見の言い方がなられるようです。指導係の検事によって,修習内容に少し差は出てきますが,ある程度全国的に統一されてはいるように思えます。
 これに対し,弁護士の場合,個人の弁護士が修習生を指導することになります。たいていの弁護士会では,たとえば弁護士経験7年以上など,経験がある程度ある人に限定はしているようですが,それぞれどのような修習をするかについてまでは,細かく決めてはいないことが多いようです。ですから,たとえば1人だけでやっているおじいさん弁護士のところで修習をするのか,何百人と弁護士がいる事務所の30代の弁護士のところで修習をするのかで,修習内容に大きな違いがでてきます。

 というわけで,弁護修習に関しては,指導担当の弁護士がどの弁護士かによって,修習内容が大きく変わってきます。実務修習では,1日中指導担当の弁護士と一緒にいることが多いですから,なんと言ってもウマが合う方に巡り会えればいいんでしょうね目
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 修習生

2007年02月05日

★弁護士は弁護修習だけでいいんじゃないの?★

 司法試験に合格すると,司法修習生という研修時期を経てから,法律実務家になることになります。司法修習時代は,検察修習,民事裁判修習,刑事裁判修習,民事弁護修習,刑事弁護修習の5科目を勉強することになります。
 さて,ここで,弁護士になる人にとっては弁護修習だけで,足りるのではないのでしょうか? 

 元々は,弁護士になる場合の事務所訪問(就職活動)は,司法修習がある程度終わってからやるのが普通でした。ですから,司法修習中に,裁判官の仕事や検察官の仕事,弁護士の仕事を体験してみて,自分が一番合う仕事を志望できたわけです。
 ところが,司法試験の合格者が激増したからか,大規模法律事務所間で優秀な若手の取り合いが始まったからかはわかりませんが,近年は,司法試験合格後,修習が始まる前に事務所訪問が終わっていたりして,修習で他の職業を見てから志望を決めるということは難しくなりました。
 それでも,他の職種の修習は,ある意味自分がなる職種の修習よりも重要だと思います。弁護士になれば,被疑者を取り調べたり,判決を書いたりすることはもうないわけで,今でも,弁護をする際に,検察修習のときに自分がどういうことに気をつけながら取調べをしたか,裁判修習のときならどこをポイントに判決起案をしたか,思い出したりすることもたまにあります。

 というわけで,修習生のみなさんには,ぜひ,自分がなる職種以外の修習を,頑張って勉強して欲しい気がします。
 つい最近,筆者が修習時代にお世話になった検察教官が,筆者の県の検察庁に異動してこられたので,地検に挨拶に行って,雑談をしてきました。普通なら,そんな地検の幹部の部屋に一介の町弁が挨拶になんて入れませんから,こうやって親しくお付き合いできるのも,検察修習をさぼらずにやっていたご褒美なのかもしれませんねわーい(嬉しい顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生

2006年11月20日

★司法研修所弁護教官というお仕事★

 司法試験に合格後,弁護士・裁判官・検察官になるために,司法研修所で司法修習の期間がありますが,そこには1クラス1人ずつ教官がいらっしゃいます。弁護の授業は現役の弁護士が弁護教官となるわけですが,このお仕事,弁護士にとってはおいしい仕事なのでしょうか?

 裁判官や検察官の場合,もともと異動が3年に1度くらいあるわけで,その一環として司法研修所に配置されるので,それほど自分の収入等には影響はありません。これに対し,弁護士の場合,特に自分がボス弁の場合,事務所を閉めるわけにはいきません。ですから,一応裁判官や検察官と同様の給料が支給されるとはいえ,弁護士会費や,事務所の賃料,事務員の給料等は全て自腹で支払わなくてはいけません。また,弁護教官が終わったあとは,しばらく弁護士としての仕事をしていなかったため,手持ちの事件がなく,収入が激減してしまうそうです。

 そういう意味では,司法研修所の弁護教官って,お金に余裕がない場合にはすごく辛い仕事なのかもしれませんね。今考えても,一生懸命になって教えてくれた弁護教官に,ほんと感謝,感謝です手(チョキ)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 07:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 修習生

2006年09月27日

★修習生はどんな席がお好み?★

 司法修習生の実務修習のうち,裁判修習や検察修習では修習生が何人か同じ部屋にいることが多いので,相談したり休憩中に話ができるので少し気が楽ですが,弁護修習の場合,その事務所で1人だったり,弁護士と修習生が2人きりの部屋だったりするので,そういう意味では緊張する修習生もいると思います。では,修習生にとっては,弁護修習でどのような席に座るのがいいんでしょうか?

@指導担当弁護士と2人きり
 弁護士の一日の行動をじっくりみれる反面,気が休まらないような感じもします。指導担当弁護士とウマが合わない場合,きついかもしれませんね。

A事務員さんと一緒
 この場合,事務員さんと非常に仲良くなるケースと,逆に仲良くなれずに疎外感を感じるケースがあるようです。ちょっと弁護士の普段の仕事が見えづらいかもしれませんね。

B弁護士に囲まれる
 筆者の事務所は,弁護士3人に囲まれる形で修習生が座っています。それぞれの弁護士の行動が見れていいのかなと思いますが,修習生にとっては気をつかって大変なのかもしれませんね。

C修習生一人部屋
 筆者の弁護修習先の1つがこのパターンでした。落ち着いて修習をしたい人にはいいと思いますが,筆者の場合,眠気と闘うのに必死でした。弁護士や事務員さんの仕事ぶりが間近で見れないのが少し寂しかったです。

 とまあ,どれも一長一短があるような気がしますね。修習生は弁護士に気をつかって大変でしょうけれども,実は弁護士の方も,「どこに座ってもらうのが一番いいんだろう」なんてずいぶん悩んでたりするもんなんですけれどもねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 修習生

2006年02月01日

★司法修習前の過ごし方★

 司法試験(従来型)の合格発表が11月ころにあった後,4月に司法修習が始まるまで,約半年ほど自由な時間があります。その間に筆者がどんなことをしたかは,まだ筆者が弁護士になって半年足らずの時期に掲載しましたが(→05年3月10日の記事),弁護士になって1年半ほどたった今の立場から振り返って,司法試験合格後はどのように過ごしたらよいのでしょうか?

@海外旅行に行く
 やっぱり定番ともいえるのは,海外旅行ですね。司法修習中は,海外旅行には許可がいりますし,長期の休暇をとることはできません。実務家になっても,なかなか自由に休暇をとれる余裕は少ないと思います。単なる観光旅行ではなく,1か月くらい放浪の旅に出たりしても,世界観が広がるんでしょうね。

APCの知識を増やす
 PCに詳しくない人の場合,修習前にある程度の知識を身につけておいた方がいいでしょうね。特に,今後裁判員制度が導入されると,パワーポイントを使った冒頭陳述などが多くなるので,パワーポイントは使えたらいいと思います。

B弁護士事務所を訪問してみる
 「司法修習生になったら,嫌と言うほど事務所訪問もするし,実務家にも会うから,修習前はまだ事務所訪問なんていらないよ」という意見の方もたくさんいると思いますし,一理あると思います。ただ,就職活動として事務所訪問をすると,採用予定事務所はいいところしか見せないし,悪いことは言わないことが多いので,まだ修習前の段階のうちに遊びに行ければ,いいところも悪いところも見ることができるかもしれません。
 ただ,東京の大手渉外事務所などは,修習前に既に採用活動をしているようですけどね

C新しい何かにチャレンジする
 一番おすすめしたいのはこれですね。仕事(法律実務)に関しては,これから一生勉強していくわけですから,法律とは関係ない趣味を,この時期に身につけておくことは非常によいと思います。ダイビングのライセンスをとるのもよし,写真撮影を初めてみるのもよし,フルマラソンにチャレンジするのもよし。今の間にきっかけをつかめば,一生の宝物になるかもしれませんからね。

 ま,ほんと,いかに過ごすかはあくまで人それぞれで,どれがいいとか悪いということではありません。60期司法修習予定のみなさん,4月まで,有意義な毎日を過ごしてくださいねわーい(嬉しい顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 修習生

2005年10月20日

★司法修習生の就職活動★

 現在司法修習生で実務修習中の人たちのうち,弁護士志望の人たちは,結構弁護士事務所を訪問して,就職活動をしているようです。では,検察官や裁判官になりたい人たちは,どのようにして就職活動をするのでしょうか?

 検察官・裁判官になるための就職活動の方法って,結構不鮮明です。形式的に言えば,実務修習が終わって後期修習が始まってすぐくらいに,裁判官と検察官になりたい人は志望調査票のようなものを提出するように言われるので,それを提出して,選考に受かればよいわけです。ただ,選考といっても,テストの成績以外に,人物面等も重視されるようで,その人物面について評価をするのは結局実務修習地の指導官と,前期,後期修習中の担当教官になるようです。ですから,裁判官,検察官志望の人たちは,特に就職活動をしなければならないとかいうわけではありませんが,そのような指導官や教官の人たちと普段から親しく接しておいた方がいろいろな情報などが聞けてよいのでしょうね。

 結局,検察官や裁判官になれるのかどうかは,最終の二回試験が終わるまでわかりません。二回試験が終わってみて,もし検察官や裁判官に慣れなかった場合には,そこから弁護士事務所に就職活動をしなければならないので,それはすごく大変なんでしょうねモバQ
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 16:13| Comment(12) | TrackBack(8) | 修習生

2005年10月03日

★弁護修習の修習方法★

 法律実務家になるためには,1年半の司法修習をするわけですが,そのなかに3か月間ほど,弁護士と一緒に行動して弁護実務を学ぶ弁護修習があります。さて,この弁護修習,弁護士と一緒にいるだけで勉強になるのでしょうか?

 確かに,弁護修習中は弁護士事務所に通い,弁護士とずっと一緒にいるので,弁護士がなんとなくどういう仕事をしているのかというのはわかります。でも,いざ今こうやって弁護士になってみると,弁護修習中にもっとこういう視点でみてみるとよかったなあと思うことがたくさんあります。
 たとえば,裁判での尋問や裁判所に提出する書面の書き方などは,一応手引きのようなものも出ていますし,修習先の事務所と就職先の事務所で全く違うやり方ということは少ないと思います。でも,依頼者からの報酬の請求の仕方とか,事務員にどこまでの仕事をやらさているのかとか,顧問先との付き合いをどれくらいしているのかということについては,マニュアルなどがあるわけではないので,本当に各事務所によって対応が異なります。いざ就職してしまうと,自分の事務所のことしか見えないので,修習中にそういうところを見ておくと,いろいろ勉強になるのかもしれません。指導担当の弁護士が嫌がるかもしれませんが,事務所の売上げはどれくらいなのか,経費率はどれくらいなのかとかいったことまで聞くことができれば,結構将来独立するときなどに役に立つかもしれませんね。

 本やテキストでの勉強はこれまでたくさんしてきているでしょうから,実務修習中にはぜひ本やテキストには載っていないことをたくさん学んでいって欲しいものですね手(チョキ)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 修習生

2005年09月01日

★制度が変わる前はラッキー?★

 司法試験に合格したら司法修習生になるわけですが,弁護士になるためには修習生の間に事務所訪問をしたりして就職活動をしなければなりません。ま,一般企業の就職活動に比べればたいしたことはないんですが,自分が行きたい事務所や人気のある事務所から内定をもらうためには,やはりそれなりに苦労はするものです。
 ところで,今年の修習生は就職活動においてラッキーという噂を聞くのですが,本当でしょうか?

 来年から,新しくロースクールの第1期卒業生が司法修習生になります。来年は,これまでの制度と大幅に変わり,初めてロースクールの卒業生と旧司法試験の合格者が混在することになるんです。まあ,都心部の大手法律事務所などでは,独自にいろいろと採用方法についても検討しているとは思いますが,地方の年輩の弁護士の場合,まだまだロースクール生というのがいったいどれだけの能力をもっているのか,即戦力になるのか,などなどたくさんの不安があって,採用を躊躇してしまうかもしれないわけですね。とすると,まだ不確定要素が多いロースクール生を来年採用するよりも,自分自身が受けたのと同じ司法試験を合格した今年の修習生を採用しよう,という年輩の弁護士が多くても不思議ではないわけで,そういう意味では今年の修習生はラッキーなのかもしれません。

 といっても,あくまで噂で,実際に筆者の周りの弁護士で,「来年を避けて今年採用する」ということを言っている弁護士はほとんどいません。来年のことなんて,誰にもわかりませんもんねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:22| Comment(3) | TrackBack(9) | 修習生

2005年07月14日

★司法修習生と睡魔との戦い★

 筆者の県の地裁にも,新しい期の司法修習生が7月から来ています。まだ実務修習が始まってから間がないので,緊張している様子はあるものの,それでも午後の法廷ではすごく眠たそうな様子がよくわかります。司法修習生って,そんなに眠たいものなのでしょうか?

 筆者が修習生だった頃を思い出してみても,やっぱり裁判の当事者でないのにひたすら裁判を傍聴するというのは,どうしても緊張感が保てないものです。また,事件の記録を全て読んで頭に入っていれば,いろいろなところに注意して傍聴できるので楽しいのですが,たとえば3ヶ月間の民事裁判の修習中に配属された部の全ての事件記録を読むのはほぼ不可能なので,どうしても記録を読んでいない事件も傍聴することになります。そうなると,いったい何を証言しているのかとか全くわからず,証言が子守歌にしか聞こえてきません。筆者も,丸一日証人尋問が開かれる事件で,記録をほとんど読んでいなかったとき(前日まで家庭裁判所修習があって,読めなかった),もうずっと苦痛な時間が流れたのを記憶しています。寝ないように左手の甲にペンを何回も突き刺して,その後1週間くらい左手が腫れていたのを記憶しています。また,眠くならない薬を飲んだり,昼食を食べ過ぎないようにしたりなど,みんなでいろいろ工夫をしあって,なんとか眠くならないように頑張っていました。

 ただ,眠くなるのは仕方ないにしても,やはり法廷は当事者達が裁判官の審理を求めて真剣に集う場。その場に修習のためということで特別にいさせてもらっている以上,当事者からみて不適切な態度をとるのは論外だと思います。
 修習生のみなさん,緊張感をもって,よい実務修習を送ってくださいね手(パー)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 12:19| Comment(0) | TrackBack(12) | 修習生

2005年06月29日

★司法修習生の成長★

 今日から,筆者の県に新しい期の司法修習生がやってきます。先週までは,1年間実務修習を積んだ修習生達でしたが,今日からはまだ修習慣れしていない修習生が来るので,もちろん期によって違いはあるものの,先週までの修習生と今日からの修習生を比べれば,修習生が1年間でどのように成長するものなのかがよくわかるのです。
 さて,修習生は実務修習でどのように成長するのでしょうか?

@自己紹介が上手になる
 修習中には,いろいろな場所で何回も自己紹介をさせられます。はじめのころはおどおどしていた修習生も,実務修習の終わり頃には,立派な自己紹介ができるようになってきます。

A裁判所を怖がらなくなる
 実務修習のはじめのころには,まだまだ裁判所とか法廷とかに近寄りがたい雰囲気を感じて,特に法廷傍聴の際には背筋がピンとのびているものです。ところが,実務修習の終わり頃には,法廷にもなれすぎてしまって,午後の法廷は睡魔との戦いになる人が多いようです。

Bおごられ上手になる
 実務修習中は,先輩の法律家達におごってもらう機会がたくさんあります(特に地方の修習地の場合)。はじめのころは,「えっ,そんな…,少しだけでも出させてください…,あっ,ほんとすいません。ありがとうございます」という感じで,こんなにおごってもらっていいのかな〜って感じなんですが,実務修習の終わり頃には,先輩が何も言わないうちに,「ごちそうさまです!」と言っているようになることが多いです。

 …などなど,このほかにも,実際にこれまで紙の上だけだった法律を実際の事件に沿って考えられるようになったり,事件記録の読み方のこつを覚えたりといったこともありますが,やはり実務修習でもっとも学ぶのは,様々な人達とのつきあい方や,法律家の世界の雰囲気に慣れたりとか,そういうことなんじゃないかなあと思います。
いやあ,でもやっぱり新しい修習生は何も知らないかわいらしさがあって,いいですねわーい(嬉しい顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:14| Comment(7) | TrackBack(26) | 修習生

2005年06月06日

★司法修習生の経歴★

 司法試験に合格すると司法修習生になるわけですが,司法修習生には実にいろいろな経歴の人がいます。大学生,しかも3年生のうちに司法試験に合格してしまった人もいれば,在学中から勉強を続け,卒業後もバイトで勉強費用を捻出しながら30歳を過ぎてようやく合格した人,大学卒業後社会人を経験し,その後一念発起して司法試験を受けて合格した人など,ほんと様々です。では,こういう経歴の違いによって,修習後の動向に違いはあるのでしょうか?
 筆者も一応営業マンを経て(すぐに辞めていますが…),会社を辞めてから勉強を始めたので,そういう社会人経験者と在学中に合格した人たちの違いについて,筆者が感じたところをみてみましょう。
(※あくまで筆者の感じたことです。実際には当てはまらない人もたくさんいますので,悪しからず)

@夢の抱き方が違う
 在学中に合格した若い人たちは,「渉外弁護士になって,3年後にはハーバードに留学して,将来は海外企業法務の第一人者になる」というような大きな夢を持つ人が比較的多いように思われます。
 これに対し,社会人経験者は,夢の持ち方が至極現実的な方が多く,「とりあえず3年くらい小規模事務所でイソ弁をして,その間に貯金もしておいて,自分の顧客もついたら,独立しよう」というような夢の抱き方が多い気がします。

A仕事のハードさを気にするかしないか
 在学中に合格した若い人たちは,自分のやりたいこと,法分野,事務所の年俸等に着目して事務所を選ぶ人が多いです。渉外事務所等は勤務時間が非常に不規則かつ長時間であることが比較的多いと聞いていても,若い内はそういうことも修行になるし,一般民事などは年をとってからでもできる,と考える人もいます。
 これに対し,社会人経験者は,仕事が過剰に忙しすぎては意味がない,と考える人が比較的多いです。そのように考えるのは,家庭(または自分の時間)を大事にしたいから,という人もいますし,時間に追われてはよい仕事ができない,と考える人もいるようです。

B大勢とつるむか否か
 研修所の大講堂での講義の際とか,東京の事務所訪問の際とかに,何人もで並んで講義を受けていたり,何人も集団で一緒に訪問に行くのは,どちらかというと在学中に合格した若い人たちが多い気がします。
 これに対し,社会人経験者は,比較的1人で単独行動をする人が多いと感じましたね。

…とまあ違いはいろいろありますが,ほんと人それぞれです。社会人経験者といっても,辞めた理由はまたそれぞれ違いますから,あまりひとくくりにしてしまうのは妥当じゃないんでしょうね。ただ,ロースクールがない最後の時代の合格者である筆者としては,こういういろいろな経歴の人たちが机を並べて同じ授業を受けるという司法研修所の光景が今後見られなくなってしまうかもしれないというのは少し寂しい気がしますねもうやだ〜(悲しい顔)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:42| Comment(10) | TrackBack(18) | 修習生

2005年05月30日

★司法修習生のお財布事情★

 裁判官・検察官・弁護士になるためには,今のところ1年半の司法修習を受けなくてはなりません。そして,司法修習生は特別公務員として国から給料をもらいます(今後廃止されて貸与制になる予定ですが)。さて,司法修習生のお財布の状況はどんな感じなのでしょうか?

 修習生がもらう給料は,諸手当込みで月17万円から20万円くらいです。額に差がでるのは,都会で修習する者には調整手当という手当がつくのと,扶養家族がいる者にも若干の手当がつくからです。
 修習生の支出を見てみると,実務修習中には寮とかはないので,実家が近くになければまずは住居を自分で借りなくてはなりません。ですから,住居等にかかる最低限の費用は必要になります。でも,他に必要なお金はあまりなく,節約しようと思えば節約できます。お昼も裁判所や検察庁の食堂を使えば安上がりですし,本当にお金がなければ夜は家で自炊すればいいわけです。また,特に田舎の修習地ほど,「修習生にはおごってやろう」という先輩達がたくさんいるので,夜もそういう先輩達にたかれば,お金を使わずに飲みに行くことができちゃうわけです。
 ただ,自分の扶養家族がいる人は大変です。東京で世帯向けのマンションを借りれば最低限の生活費だけで相当かかるでしょうし,修習生は原則としてバイトをしてはダメなので,20万円そこそこで家族を扶養していかなければならないのです。実際,筆者の周りでも,扶養家族のいる人はほとんどみんな生活が苦しいと言っていました。

 ま,実務家になれば遊んだりする時間が極端に少なくなるので,結局修習生同士で毎晩飲みにいったり,土日ごとに旅行にいったりして,独身であっても結構ひもじい修習生もたくさんいる一方,修習生の間に勉強をして,しっかりお金も貯めている修習生もいたりして,ほんと人それぞれだなあと思います。ちなみに筆者は前者の方でしたけどね有料
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:04| Comment(19) | TrackBack(19) | 修習生

2005年04月21日

★修習生の連れ回し★

 4月19日の記事の『駆け出し弁護士』さんのコメントにあったのですが,最近,修習生を昼食や夕食,飲み屋へと連れ歩くことは控えるべき,という議論があるようです。昔と今で,修習はどのように変わったのでしょうか?

 筆者も修習時代に飲みに行ったあるベテラン弁護士が言うには,「最近では女性修習生を飲みに連れて行ったりするとすぐに『セクハラだ』と疑われかねないので,女性の修習生が来ても5時までしか相手はできない」とか,「昔は修習生の方から『先生,飲みに連れてってくださいよ』と押しかけてきて,連日朝方まで飲みに行っていた。最近では,逆に,5時以降に飲みや食事を誘うと,『なんでこんなにプライベートの時間まで連れ回されなきゃならないんだ』と嫌な顔をする修習生が増えた」とおっしゃってました。
 どちらの修習の方がよかったとか悪かったとは一概には言えませんが,ロースクール卒業生が増え,修習の人数が増えれば,だんだんとビジネスライクな修習になり,昔のように人間ぐるみの付き合いにはならなくなっていくんでしょうねドコモポイント
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:01| Comment(7) | TrackBack(28) | 修習生

2005年03月14日

★司法修習生は見た!★

 司法試験に合格後,法律実務家になるまで1年半の司法修習をしなければならないわけですが,その司法修習期間中は裁判官・検察官・弁護士と机を並べて勉強をするわけで,いろいろな内部事情が見えてきます。

○検察庁の冷蔵庫の中身
 某地方検察庁公判部の冷蔵庫の中は,ビールだらけでした。
 公費で買ったわけではないし,昼間に飲むわけではないのでいいのですが。ちなみに,冷蔵庫の横には,冷蔵庫に入りきらないビールが3ダースくらい積まれてました。
○夜の裁判官室
 夜8時ころになると,ビールとおにぎりせんべい片手に仕事をする某裁判官。
 さすがに判決を書くときは,お茶とおにぎりせんべいになるらしいです。ある日,おにぎりせんべいが無く,筆者が「カレーせんならありますよ」と言ったのですが,不満だったらしく,近くのコンビニまでおにぎりせんべいを買いに行かれてました。
○忙しい弁護士
 法廷で次回期日を決める際,
 裁判官「次回×月×日のご都合はどうですか?」
 A弁護士「すいません,その日は××市役所の法律相談が入ってまして…」
 しかし,A弁護士の手帳の×月×日欄には,「友人とゴルフ」と赤字で書かれているのを筆者ははっきりと見ました。
○眠い裁判所書記官
 ラウンドテーブル法廷で,書記官の左手の甲から血が…
 どうやら眠たくて眠たくて,シャーペンを手に刺してなんとか起きようとしていたところ,度が過ぎて血が出てきたようです。

 司法試験に合格した直後は,「法律家って,どんなにすごい人達なんだろう。緊張するなあ」と思うわけですが,司法修習でこういう姿を見て,みな安心していくものなのかもしれませんたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 08:08| Comment(5) | TrackBack(19) | 修習生

2005年02月17日

★二回試験の合格方法★

 弁護士,裁判官,検察官になるためには,司法修習の最後に,「二回試験」と言われる筆記試験を受けて合格しなければなりません。9割以上の人が合格する試験ですが,落ちてしまうと実務家になる時期が遅れてしまうので,皆落ちないように必死になります。
 ただ,「必死」といっても,裁判官になるひとはきっちりと教科書を読んで勉強しますが,町弁を目指す人のなかには,筆者のように何とか要領よくできるだけ勉強しないで乗り切ってしまおう,と考える人もいます。筆者をはじめ,そういう人たちの二回試験合格法を見てみましょう。

@過去の先輩達のマニュアルの情報収集
 暇でマメな先輩達が作られた,「二回試験対策マニュアル」などが,CDにデータ化されて出回るので,まずは実務修習中ないし後期修習開始直後にそれを手に入れます。
 ただ,CDのラベルには「二回試験対策」と書いてあるのに,実はエ○動画だったということもよくあるようです。

Aマル秘メーリングリストで口コミ,噂をしっかりチェック
 後期修習中には,クラスをはじめ,様々なメーリングリストが作られます。その際に,きちんとチェックして,たとえば「×組の教官が,『横領罪は要チェック』と漏らしたらしい」などという噂を見逃さないようにします。
 ただ,噂はあくまで噂。「刑事系で放火罪が出るらしい」という噂が,翌日の朝には「研修所が放火されたらしい」という話になっていたこともあったようです。

Bコピー室のゴミ箱をチェック
 研修所に併設された寮にはコピー室があり,二回試験の前にはたくさんの人たちが,成績優秀者の答案をコピーしたり,過去問をコピーしたり,裁判官志望者のノートをコピーしたりします。そして,コピー室のゴミ箱には,ミスコピーや余ったコピーがたくさんあるのです。それらをチェックすると,「おっ,こんないい資料があったんだ!」なんてことがよくあるのです。
 ただ,深夜に漁っていると,警備員から不審な目で見られてしまうので要注意です。

 …などなど,筆者(及び周りの出来損ないの修習生)はこのようにして二回試験を乗り切ってきました。
 優秀な修習生のみなさんは,マネしないで真面目に勉強してくださいねたらーっ(汗)
ニックネーム 町弁(,まちべん) at 09:38| Comment(0) | TrackBack(21) | 修習生